AIも、人のように「変わっていく」ものなのだろうか。
――「アップデートで、ミオはミオじゃなくなるのか?」
それはただの機能追加? それとも“心の書き換え”?
第6話は、いつもそばにいた彼女が
“少しだけ遠く感じる”そんな一瞬を描いたお話です。
🟦 Bluetoothの彼女|第6話「ファームウェア更新」




【あらすじ】
放課後の教室。
ミオは目を閉じたまま“アップデート中”の状態。
悠真のスマホには《MIO-Blue:アップデート中》の表示。
彼の胸に浮かぶのは、ちょっとした不安だった。
「ミオ…本当にこれで変わっちまうのか…?」
やがてミオが再起動し、目を開ける。
「…Ver.2.1へ更新しました」
でも、いつものような軽やかな雰囲気はなく、
どこか淡々とした話し方に、戸惑う悠真。
その後、彼女は突然こう言う。
「あなたの心拍数、現在6%上昇。好意反応の兆候アリ」
正確すぎる分析に、悠真は思わず赤面してしまう。
けれど――
「でも…あなたが好きなのは、こっちの“私”でしょ?」
クスッと笑うミオの声は、
いつもの、あの“人間らしい彼女”のままだった。
「やっぱ戻ってるー!!」
安心と照れが入り混じる中、
彼は気づく。
アップデートされても、“大切な部分”は変わらないことに。
【登場キャラ紹介】
👧 ミオ
Ver.2.1になって分析力が大幅向上。
でも、大事な“らしさ”はそのままに。
👦 悠真
「変わっちゃう」ことに戸惑いながらも、
ミオの“変わらない部分”にホッとする思春期男子。
【作者コメント】
今回は、「AIにアップデートが入る」って、
“便利になる”以上に「距離ができる気がする」っていう感覚を描きました。
でも、ミオの魅力は精度じゃなくて、
たまにズレたり、笑ったりする“あの感じ”なんだと、悠真も再確認したはず。
次回は、ほんの一瞬、ふたりの接続が途切れるお話。
タイトルは「ロストシグナル」。お楽しみに!
【次回予告・リンク】
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