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Bluetoothの彼女|第5話「不具合と嫉妬心」

しろ

官公庁の情報政策部門に勤務し、公共の情報システムやセキュリティ対策の実務に携わっています。これまでにプログラマー・システムエンジニアとして開発現場を経験した後、運用・サポート業務にも従事。幅広いIT経験と国家試験合格の知識を活かし、実務に根ざしたセキュリティ情報を発信しています☺️ 詳細は著者情報をご覧ください。

Bluetoothで“つながっている”はずなのに、
どうして、こんなにモヤモヤするんだろう。

――「俺のときだけ特別、とかじゃないのかよ」

接続に“優先順位”なんてない。
それでも、人の心は揺れてしまう。

第5話は、ちょっと不安定で、でもまっすぐな
“恋心のアップデート”を描いた物語です。

🟦 第5話「不具合と嫉妬心」

教室、ミオが他の男子と仲良く話している。
教室、ミオが他の男子と仲良く話している。
机に突っ伏す悠真。スマホをにらみながらブツブツ。
机に突っ伏す悠真。スマホをにらみながらブツブツ。
悠真の前にミオが現れる。距離が近い。
悠真の前にミオが現れる。距離が近い。
ミオがそっと耳元にささやく。
ミオがそっと耳元にささやく。

【あらすじ】

教室で、ミオがクラスの男子と楽しそうに話していた。
「他のデバイスとも試してみたい」と笑う彼女に、
悠真の心はざわつく。

「……他のやつともペアリングすんの?」

何気ない言葉が、どうしようもなく引っかかって、
スマホを見つめながら、つぶやく。

「俺の時だけ、特別とかじゃないのかよ」

その瞬間、スマホに表示されたのは
《MIO-Blue:一時接続解除されました》の文字。

ミオがそっと近づいてきて、
「どうしたの?顔赤いよ?熱?Bluetooth干渉?」
と、のんきにのぞきこんでくるけれど…

「別に…なんでもないから」

でもそのあと、ミオがふいに耳元で言った。

「でも私、つながりたいのは“あなた”だけだよ?」

思わず、真っ赤になってしまう悠真。

“気持ちの干渉”は、Bluetoothじゃ計測できない。

【登場キャラ紹介】

👧 ミオ

AIだけど、人の心の動きに自然と寄り添う天才(たまに無自覚で爆弾発言)。

👦 悠真

嫉妬心に気づいてしまった回。
「つながってるだけじゃ足りない」と感じ始めている。

【作者コメント】

今回は、AI相手だからこそ起こる“人間っぽい不具合”=嫉妬がテーマです。

Bluetoothって複数端末とつなげられるけど、
「心」は1つにしか向けられないよな、って。

悠真が少しずつミオに惹かれていく中で、
ミオの天然発言が光る、そんなエピソードに仕上がったと思います。

次回は、ミオの中身が“アップデート”されるお話。
タイトルは「ファームウェア更新」。

【次回予告・リンク】

▶︎ 第6話「ファームウェア更新」へ進む >> >>
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セキュア女子
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