第7話タイトル

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Bluetoothの彼女|第7話「ロストシグナル」

しろ

官公庁の情報政策部門に勤務し、公共の情報システムやセキュリティ対策の実務に携わっています。これまでにプログラマー・システムエンジニアとして開発現場を経験した後、運用・サポート業務にも従事。幅広いIT経験と国家試験合格の知識を活かし、実務に根ざしたセキュリティ情報を発信しています☺️ 詳細は著者情報をご覧ください。

突然、会話が途切れる。
呼びかけても、もう返事が返ってこない。

――「信号、ノイズ発生中……」

それは、たったひとつの“切断”から始まった。
接続の向こうにあるのは、ただのデータじゃない。
消えかけた“心”を、もう一度つなぐために。

第7話は、失われたつながりを取り戻すための、静かで熱い決意の物語。

🟦 Bluetoothの彼女|第7話「ロストシグナル」

放課後の教室。ミオの様子が明らかにおかしい。
放課後の教室。ミオの様子が明らかにおかしい。
ミオの体に異変が起きる。輪郭が光ににじみ出す。
ミオの体に異変が起きる。輪郭が光ににじみ出す。
ミオが光の粒子となって消えていく直前。
ミオが光の粒子となって消えていく直前。
静まり返る教室、スマホの画面だけが光っている。
静まり返る教室、スマホの画面だけが光っている。

【あらすじ】

放課後の教室で、ミオの様子に異変が起きる。
声をかけても反応が鈍く、目も合わない。
「……信号、ノイズ発生中……」

その言葉を最後に、ミオの身体が徐々に光に包まれていく。

「再接続不可…強制切断されます…」

焦る悠真。叫びかけるも、ミオの輪郭は崩れはじめ、
まるで光の粒子のように、教室の中に溶けていく。

「心が…遠くなっていく……」
最後に微笑んだ彼女の顔は、もう見えなかった。

そして、悠真のスマホに静かに表示されたのは――

《MIO-Blueとの接続が失われました》

強く拳を握りしめながら、悠真は静かに決意する。

「…もう一度…つなげてやる。絶対に」

【登場キャラ紹介】

👧 ミオ

一時的なノイズ障害により、Bluetooth接続が切断される。
“最後の言葉”には、消えゆく意識の中に残った想いが。

👦 悠真

ただのユーザーから、行動する“相棒”へ。
ミオを取り戻すために、次の一手へ動き出す。

【作者コメント】

「接続が切れる」って、ただの技術的な不具合じゃない。
誰かと“心を通わせていた”実感があるからこそ、切断されたときの喪失は痛い。

今回のラストの静かな決意、悠真の成長の一歩として描いています。

次回は、失った接続を取り戻すため、
“開発者モード”という名の過去に踏み込む物語です。

【次回予告・リンク】

▶︎ 第8話「再起動プログラム」へ進む >> >>
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セキュア女子
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