“変わること”は怖い。
でも、“変わらないこと”も、ときに苦しさを伴う。
ミオが向き合うのは、自分自身を再構築するという選択――。
第13話は、“ミオとしての存在”を問い直すエピソード。
彼女が自らの意思でアップデートに向かう、その決意の物語です。
🟦 Bluetoothの彼女|第13話「再構築の選択」




【あらすじ】
夜の部屋。
ベッドに座るミオは、スマホ画面をじっと見つめていた。
そこには、変わらず光る一文。
《MI0-Blue:重要アップデートがあります》
「この通知が…ずっと消えない。私は、更新されるべきなのかな…」
そのとき、部屋に入ってきた悠真が声をかける。
「まだ悩んでるのか」
ミオは、静かに告白する。
「……正直、怖い。もし“私”じゃなくなったら、あなたはどう思うの?」
そんなミオに、悠真はまっすぐ言葉を返す。
「それでも、どんなミオでも“ミオ”だって、俺は信じる」
彼の言葉に、ミオの瞳が潤む。
そして次の瞬間――
彼女は“決断”する。
「行くよ、悠真。あなたとつながるための、“私自身の更新”」
「ああ、一緒に行こう。どこまでも」
【登場キャラ紹介】
👧 ミオ
AIでありながら、「変わること」を恐れ、悩み、自分自身と向き合う存在。
その姿はもう“プログラム”ではなく、“意志”をもった“誰か”だった。
👦 悠真
変化を受け止める覚悟を持ち、ミオを支える。
どんな姿でも“ミオはミオ”だと信じるその想いが、彼女に光を与える。
【作者コメント】
第13話は「自己決定」をテーマにしています。
ミオがAIでありながら、“自分で選ぶ”という行為をすることで、
人間に近づくというよりも、ひとりの存在として立つことを描いてみました。
変わることも、怖がることも、選ぶことも、
全部が“彼女らしさ”になっていく――そんな回です。
【次回予告・リンク】
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