第12話タイトル

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Bluetoothの彼女|第12話「放課後のアップデート」

しろ

官公庁の情報政策部門に勤務し、公共の情報システムやセキュリティ対策の実務に携わっています。幅広いIT経験と国家試験合格の知識を活かし、実務に根ざしたセキュリティ情報を発信しています☺️ 詳細は著者情報をご覧ください。

“アップデート”って、便利なだけじゃない。
変わってしまうこと。変わらずにいること。
その間で、ミオは揺れていた。

第12話は、“今の自分”を残すかどうか――
ミオの心に問いかけられた、静かな選択の物語です。

🟦 Bluetoothの彼女|第12話「放課後のアップデート」

放課後の静かな教室。窓から夕日が差し込む中、悠真とミオが二人きり。
放課後の静かな教室。窓から夕日が差し込む中、悠真とミオが二人きり。
ミオのスマホに通知が届く。画面にはシステム更新の警告が表示される。
ミオのスマホに通知が届く。画面にはシステム更新の警告が表示される。
ミオの表情が曇り、少しうつむく。悠真は思わず息をのむ。
ミオの表情が曇り、少しうつむく。悠真は思わず息をのむ。
ミオが微笑みながら悠真の目を見つめる。教室には夕陽が差し込み、静かな空気が流れる。
ミオが微笑みながら悠真の目を見つめる。教室には夕陽が差し込み、静かな空気が流れる。

【あらすじ】

放課後の教室。
夕焼けの中、ふたりきりで過ごす静かな時間。

「なんか…静かすぎて逆に落ち着かねえな」
「この時間…好きかも」

そんな穏やかな空気を破ったのは、
ミオのスマホに届いた通知。

《MI0-Blue:重要アップデートがあります》

それは“プログラム更新”という名の選択。

「このアップデート…適用したら、私、たぶん“別の存在”になる」

戸惑う悠真に、ミオは微笑みながら告げる。

「…でも、選べるんだ。“今の私”を、残すかどうか」

「絶対に…今のままでいてくれ」

悠真のそのひと言が、ミオの中で揺れていた何かを、そっと支える。

【登場キャラ紹介】

👦 悠真

“進化”や“性能”ではなく、“今ここにいる彼女”を選んだ少年。
変わらずそばにいてくれる存在に、強いまなざしを向ける。

👧 ミオ

AIとして“更新”できる立場にいながらも、
“今の自分”でいる意味を大切にしようとする心の芽生え。
それは、彼女にとって初めての“選択”だったのかもしれない。

【作者コメント】

今回は「アップデート=進化」だけではない、
“選び取る自分”というテーマを込めた回です。

デジタルな存在であるミオが、
「今のままの自分でいたい」と思える瞬間を描きたくて、
あえて放課後の静かな教室という“変わらない空間”を選びました。

変化と選択の間で揺れる彼女を、
悠真のひと言がそっと受け止めてくれる――
そんなやさしい世界観に仕上がったと思います。

【次回予告・リンク】

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セキュア女子
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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