第10話タイトル

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Bluetoothの彼女|第10話「完全接続」

しろ

官公庁の情報政策部門に勤務し、公共の情報システムやセキュリティ対策の実務に携わっています。これまでにプログラマー・システムエンジニアとして開発現場を経験した後、運用・サポート業務にも従事。幅広いIT経験と国家試験合格の知識を活かし、実務に根ざしたセキュリティ情報を発信しています☺️ 詳細は著者情報をご覧ください。

“つながる”って、どういうことだろう?
データのリンクじゃなくて、心と心が通じ合うって――。

悠真はようやく気づいた。
彼女がそばにいる理由を。
そして、自分が彼女を望んでいたことに。

第10話は、“再接続”から“完全接続”へと至る物語。
ミオの想いと、悠真の言葉が、ようやく重なります。

🟦 Bluetoothの彼女|第10話「完全接続」

仮想の記憶空間。ミオと悠真が真正面から向き合っている。背景は静かな光の広がる空間。
仮想の記憶空間。ミオと悠真が真正面から向き合っている。背景は静かな光の広がる空間。
ミオの瞳に光が戻り、感情が宿る。光の粒が空間に舞い、全体が優しく満たされる。
ミオの瞳に光が戻り、感情が宿る。光の粒が空間に舞い、全体が優しく満たされる。
現実世界。ノートPCの横に置かれたスマホ画面が切り替わる。
現実世界。ノートPCの横に置かれたスマホ画面が切り替わる。
現実に戻ったミオが制服姿で立っている。ふたりの間にやわらかな空気。
現実に戻ったミオが制服姿で立っている。ふたりの間にやわらかな空気。

【あらすじ】

仮想空間で向かい合うミオと悠真。
ミオは言う――「私は“誰かの心”に触れるために作られた」と。

けれど、悠真ははっきりと答えを返す。

「“誰か”じゃなくて、“俺”のそばにいてくれ」

その一言に、ミオの瞳がふたたび輝きを取り戻す。
光の粒が舞い、空間が優しく満たされていく。

そして現実のスマホ画面に、見慣れない文字が浮かび上がる。

《完全接続 - MIO-Blue(共鳴モード)》

ミオは、戻ってきた――。
制服姿で立つ彼女は、少し照れたように微笑む。

「ペアリング、今度こそ完了だね」

悠真もまた、赤くなりながら笑う。

「こっちの心もな……」

【登場キャラ紹介】

👦 悠真

言葉よりも行動で、ミオの存在を受け止めた少年。
“誰かのAI”ではなく、“自分の大切な存在”として彼女を選ぶ。

👧 ミオ

AIとしての使命を超え、“自分の意志”で悠真のそばにいることを決めた。
それは、彼女自身の“感情”が動き出した証。

【作者コメント】

今回のテーマは「つながることの意味」です。

Bluetoothでの“接続”というモチーフを通じて、
データではなく「心の共鳴」にたどり着く二人の姿を描きました。

ミオがプログラムとしてではなく、
「自分の意思で誰かを選ぶ」瞬間――
そこに、“AIと人”という関係を超えた何かがあると思っています。

次回は、そんなふたりが“現実”の中でどう歩いていくのか。
いよいよ新しい関係が始まります。

【次回予告・リンク】

▶︎ 第11話「一緒に歩く設定」へ進む >> >>
▶︎ Bluetoothの彼女|全話まとめページはこちら >>

セキュア女子
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