毎月の請求を見ていて、ふと止まる行があります。
smartあんしん補償。数百円から千円台。使った月は一度もない。それでも毎月引かれています。
まもる正直、私も「これ要るのかな」と思う側の人間です。実は私自身、スマホに補償を付けていません。
ただ、仕事では毎回そう言い切れません。壊れた端末の一次対応をしていると、「壊れたあと」に何が起きるかを見ることになるからです。画面が映らない端末を前に、中のデータをどうするかで詰まる。あの場面を知っていると、補償を軽く見る気にはなれません。
この記事では、外していい人と残すべき人を分けます。そのうえで、外す場合の代替と、順序を間違えると乗り換えられなくなる話をします。ここが一番大事なところです。
- 外していい人と残すべき人の判定基準
- smartあんしん補償で実際にいくら払い、いくら返ってくるのか
- 「いらない」と感じる理由が、どこまで正しいのか
- dカード GOLDを持っている人が、補償を二重に払っていないかの確認方法
- 乗り換えるときの順序(ここを間違えると入れなくなります)
- 月700円の代替サービスとの違い、そして代替にならない部分
結論を先に置きます。外していい人と残すべき人
先に判定表を出します。あとの章はすべて、この表の根拠です。
| あなたの状況 | 判定 |
|---|---|
| 端末代の分割払いがまだ残っている | 残す |
| スマホをよく紛失する/置き忘れが多い | 残す |
| 端末が2022年9月15日より前の発売 | そもそも対象外 |
| QRコード決済を高額で日常的に使う | 残す寄り |
| dカード GOLDを持っている | 補償が重なっていないか確認 |
| 分割は完済済み。落として壊した経験がない | 外す候補 |
| スマホ以外にタブレットやノートPCも持っている | 外して代替へ |
| 自己負担金を払うくらいなら自分で直したい | 外す候補 |
判定が「残す」に一つでも当たるなら、この記事の後半は読まなくて構いません。今のままで大丈夫です。
「外す候補」に当たった人は、そのまま解約しないでください。順序があります。詳しくは後述します。
smartあんしん補償は、実際いくら払っていくら返るのか
まず数字を並べます。感覚で判断すると、たいてい間違えるからです。
月額は機種によって変わります。2026年8月時点で、330円から1,720円の幅があります。docomo Certified(ドコモの認定リユース品)を使っている場合は550円です。
そして見落とされがちなのが自己負担金です。補償を使うとき、無料ではありません。
| 月額コース | 自己負担金 | Web割適用時 |
|---|---|---|
| 330円/490円 | 5,500円 | 4,950円 |
| 550円/605円/860円 | 8,250円 | 7,425円 |
| 825円/880円/990円/1,100円/1,460円/1,720円 | 12,100円 | 10,890円 |
| docomo Certified(550円) | 4,400円 | 3,960円 |
高い機種ほど月額も自己負担も上がります。ここが実感とずれやすい部分です。
仮に月額990円のコースだとします。年間で11,880円。ここで一度画面を割ると、さらに12,100円かかります。合計は23,980円です。
補償に入っていて、この金額。正直、思っていたより安くないと感じませんか。
りんもちろん、高額な機種を全損させたときは元が取れます。10万円超の端末を買い直すことを考えれば、12,100円は安い。そこは間違いありません。
補償の対象は、破損、故障、盗難・紛失、水濡れです。利用できるのは年2回までとなっています。
対象になる機種には条件があります
2022年9月15日以降に発売された機種が対象です。それより前の端末は加入できません。
さらに、加入は購入から14日以内という条件があります。ここは意外と知られていません。「あとで気が向いたら入ろう」ができない仕組みです。
つまり、いま入っていない人が今日から入るという選択肢は、基本的にありません。この記事を読んでいる時点で、判断は「続けるか、やめるか」の二択になっているはずです。
無料で付いてくる特典が3つあります
月額の中に、端末以外の補償が含まれています。ここは素直に手厚いと思います。
| 特典 | 内容 |
|---|---|
| イエナカ機器補償 | 自宅のデジタル機器の修理代金または代替品を最大7万円まで |
| スマホ不正決済補償 | QRコード決済の不正利用を最大100万円まで。年1回 |
| 携行品補償mini | 外出先での持ち物の破損など。無料特典 |
不正決済補償は、地味ですが効きます。QRコード決済を日常的に使っていて、金額もそれなりという人には、この一点だけで残す理由になります。
そもそも不正利用は、どんな形で起きるのか。心当たりのある症状が出ているなら、先にこちらを確認してみてください。

「いらない」と感じる理由は、どこまで正しいのか
ここからが本題です。検索してこの記事にたどり着いた人の多くは、すでに「いらない」寄りに傾いていると思います。その感覚が正しいのかを検証します。
理由1:一度も使っていない
これは事実として正しいです。ただし論理としては弱い。
保険は使わなかった年が正常です。使わなかったから無駄だった、という理屈だと、火災保険も自動車保険も全部無駄になります。
見るべきは「使わなかったか」ではなく、使う確率×そのときの損失です。落としたことがない人と、年に一度は落とす人では、答えが変わります。
理由2:自己負担金が高い
これは正しい指摘だと思います。
前述の通り、高い機種ほど自己負担も上がります。月額990円コースなら12,100円。画面割れの修理費用と比べて、劇的に安いとは言い切れない場面があります。
特に、修理で済む程度の破損なら、街の修理店のほうが安く上がることもあります。ここは実際の見積もりを取ってから判断する話です。
理由3:1台にしか使えない
これも正しいです。そして、私が個人的に一番引っかかる点でもあります。
いま多くの人が、スマホ以外にもタブレットやノートPC、ゲーム機を持っています。壊れて困るのはスマホだけではありません。
smartあんしん補償は、あくまでその1台の補償です。イエナカ機器補償は自宅の機器が対象なので、持ち歩くタブレットとは少し違います。
理由4:機種変更のたびに入り直しになる
補償が端末に紐づいているため、機種を変えれば加入もやり直しです。しかも購入から14日以内という制限があります。
長く付き合うつもりのサービスなのに、区切りが端末側にある。この感覚のずれが「なんとなく納得いかない」の正体ではないかと思っています。
dカード GOLDを持っているなら、先に重複を確認してください
意外と見落とされているのがここです。dカードには「dカードケータイ補償」が付いています。
| dカード GOLD | dカード(通常) | |
|---|---|---|
| 補償の上限 | 最大120,000円 | 最大30,000円 |
| 対象になる期間 | 購入後3年以内 | 購入後1年以内 |
| 対象の事故 | 紛失・盗難・修理不能(水濡れ・全損など) | |
| 利用回数 | 年2回まで | |
GOLDなら最大12万円。3年以内。この数字だけ見ると、smartあんしん補償と丸かぶりに見えます。
ただ、そう単純でもありません。ここは正確に読む必要があります。
重なる部分と、重ならない部分
dカードケータイ補償は、修理代金を出してくれるサービスではありません。「修理不能」になったときに、同一機種・同一カラーの端末を買い直す費用を補償する仕組みです。しかも購入はdカードで行う必要があります。
つまり、こう分かれます。
| 壊れ方 | dカードケータイ補償 | smartあんしん補償 |
|---|---|---|
| 画面割れ。修理して使いたい | 使えない | 使える |
| 水没して起動しない。全損 | 使える | 使える |
| 紛失・盗難 | 使える | 使える |
| 買い直す機種を変えたい | 原則、同一機種・同一カラー | 制約なし |
重なるのは「全損」と「紛失・盗難」です。逆に、修理で済む壊れ方はdカード側では拾えません。
正直に言うと、ここは判断が割れると思います。
落として画面を割るタイプの人なら、dカードGOLDを持っていてもsmartあんしん補償は効きます。修理はdカード側で拾えないからです。
無くす・全損させるタイプの人なら、GOLDを持っている時点で最大12万円の備えが既にあります。月額を二重に払う意味は薄いかもしれません。
りん自分がどちらのタイプかは、過去の壊し方を思い出せば分かります。そこが分かれ道です。
なお、買い直すときに機種を変えたい人は注意してください。dカード側は原則、同一機種・同一カラーが条件です。同じものが無い場合は指定の端末(同一OS)になります。「これを機に新しい機種へ」はできません。
外すなら、順番を間違えると乗り換えられなくなります
ここがこの記事で一番伝えたい部分です。そして、ドコモ公式にも検索結果の要約にも出てこない話です。
結論から書きます。解約を先にやってはいけません。
代替として名前が挙がることが多いモバイル保険には、登録できる端末の条件があります。公式のサービス内容ページに、こう書かれています。
(1)新規取得した日から1年未満
(2)新規取得した日から1年以上であってもメーカーまたは通信キャリアが提供する有償の補償サービスに加入しており、かつ当該サービスにより補償が受けられる状態
読み替えると、こうなります。買って1年以上たった端末は、キャリアの有償補償に入っている状態でないと登録できません。
そして同じページに、続けてこう書かれています。
当保険の責任開始後は上記有償補償サービスの加入の継続は問いません。
つまり、こういうことです。
| 順序 | 結果 | |
|---|---|---|
| ○ | smartあんしん補償に入ったまま代替に申し込む → 責任開始後に解約 | そのまま継続できる |
| × | smartあんしん補償を先に解約 → そのあと代替に申し込む | 購入から1年超の端末は登録できない |
「いらない」と判断してすぐ解約ボタンを押した人が、一番損をします。二重払いになる期間を惜しんで先に解約すると、選択肢そのものが消えるからです。
重なる期間はせいぜい1か月程度です。数百円の重複を惜しんで、代替に入れなくなるほうが痛い。私はそう考えています。
しろなお、これは代替サービスの制約を説明したものです。解約を勧めているわけではありません。残すべき人は残してください。
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登録できる条件は、申し込みページで先に確認できます。解約ボタンを押す前に、自分の端末が対象になるかどうかだけ見ておいてください。
解約する前に、自分の端末が登録できるか確認する
※保険会社の審査があります。申し込み=加入ではありません。紛失は対象外です。
代替になるもの、ならないもの
外す判断をした人向けに、月700円のモバイル保険と比べます。ここは公平に、代替にならない部分もはっきり書きます。
| 項目 | smartあんしん補償 | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 月額 | 330円〜1,720円 | 700円 |
| 対象台数 | 1台 | 主端末1台+副端末2台の計3台 |
| 自己負担金 | 5,500円〜12,100円 | なし |
| 年間の上限 | 年2回まで利用可 | 年間最大15万円 |
| 破損・水没 | 対象 | 対象 |
| 盗難 | 対象 | 対象(修理不能・盗難時は主端末37,500円まで) |
| 紛失 | 対象 | 対象外 |
| 経年劣化・バッテリー交換 | ― | 免責 |
| 対象機種の条件 | 2022年9月15日以降発売。購入から14日以内に加入 | 新規取得1年未満、または有償補償に加入中 |
代替にならない部分を先に書きます
紛失が対象外です。ここは決定的な差だと思います。
スマホをよく無くす人、置き忘れが多い人にとって、これは代替になりません。smartあんしん補償を残すべきです。判定表で「よく紛失する人は残す」としたのは、この一点が理由です。
もう一つ、経年劣化やバッテリー交換は免責です。「古くなってバッテリーが持たない」は補償されません。これは多くの保険で共通ですが、期待しないほうがいい部分です。
代替として成立する部分
自己負担金がありません。壊れたときに、さきほどの5,500円から12,100円を別に払う必要がない。ここは実感として大きいと思います。
そして3台まで登録できます。スマホ、タブレット、ノートPCと持っている人なら、1台あたりの単価は大きく下がります。
端末ではなく人に紐づく契約なので、機種変更のたびに入り直す必要もありません。前述した「理由4」への回答になっています。
なお、中古端末も条件付きで登録できます。販売店で購入し、3か月以上の動作保証が付いているものが対象です。オークションやフリマアプリで個人から買ったものは登録できません。
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自分の端末が対象になるかどうかは、機種と購入時期で変わります。手持ちの3台を書き出してから見ると早いです。
3台まとめて月700円の補償内容を見る
※紛失は対象外です。よく無くす方はキャリア補償を残す判断もあります。
補償に入っていない私が、それでも残すよう言う人
ここは筆者の立場からの話です。
冒頭に書いた通り、私は自分のスマホに補償を付けていません。落として壊した経験がなく、端末代も完済しているからです。判定表でいう「外す候補」に当てはまります。
ただ、仕事では違うことを言います。私は自治体の情報システム部門に常駐していて、業務用端末が壊れたときの一次対応をしています。
その経験から言うと、壊れた端末の本当のコストは修理代ではありません。
画面が映らなくなった端末を前にして、まず困るのは中身です。写真、連絡先、認証アプリ。特に認証アプリが入った端末が使えなくなると、他のサービスにも入れなくなって連鎖します。
修理に出せば数日から数週間、手元にありません。その間の代替をどうするか。仕事の現場なら代替機を出しますが、個人だとそうもいきません。
補償があると、この「時間」が短くなります。金額の話ではなく、復旧までの時間を買っている。私はそう理解しています。
しろだから、次のような人には残すよう言います。
- 認証アプリや決済アプリを、その1台に集約している人
- 代替機のあてがない人
- 端末代の分割が残っている人(壊れても払い続けることになります)
逆に、古い端末を予備として持っていて、いつでも差し替えられる人なら、外しても大きくは困りません。私自身がそうしています。
予備の1台を安く用意しておく、という手もあります。ただし安い端末には安い理由があるので、そこは事前に確認しておいたほうがいいです。

よくある勘違い
「解約すればすぐ安くなる」
月額は日割りになります。ただし、一度解約すると、次に機種を購入するまで同じ端末では再加入できません。
「試しに外してみて、やっぱり不安だから戻す」ができない仕組みです。ここは片道切符だと思って判断してください。
「携行品補償miniは有料オプション」
無料の特典です。単独では契約できず、smartあんしん補償に加入していることが前提になります。
申し込みには期限があります。smartあんしん補償の補償開始日から14日以内です。ここも「あとで」ができません。
なお、補償される金額と自己負担額については、公式の記載を私が確認しきれませんでした。加入判断に金額が効く人は、申し込み前にドコモの公式ページで確認してください。この記事では数字を書きません。
「補償に入っていればどんな壊れ方でも直る」
そうとは限りません。どの補償にも対象外の項目があります。
メーカーの修理保守期間が終わっている端末は、そもそも修理自体ができない場合があります。古い端末を長く使っている人ほど、ここは確認しておいたほうがいいです。
まとめ
- smartあんしん補償の月額は330円から1,720円。使うときは別に自己負担金がかかる
- 自己負担金はコースによって5,500円から12,100円。高い機種ほど高くなる
- 対象は2022年9月15日以降発売の機種で、加入は購入から14日以内
- 紛失まで対象になるのは、キャリア補償の明確な強み
- dカード GOLDなら最大12万円・購入後3年以内の補償が既にある。ただし修理は対象外なので、完全な重複ではない
- 外す判断をするなら、解約より先に代替へ申し込む。順序を逆にすると登録できなくなる場合がある
- 代替は月700円で3台まで、自己負担なし。ただし紛失は対象外
- 端末代の分割が残っている人、よく紛失する人、認証アプリを1台に集約している人は残したほうがいい
- 分割完済済みで予備端末がある人なら、外しても大きくは困らない
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📱 外す方向で考えている方へ
キャリア補償を外すと決めたなら、順序だけ気をつけてください。
解約より先に申し込む。これだけで選択肢が残ります。
月700円で主端末1台と副端末2台、自己負担金はありません。
※保険会社の審査があります。購入から1年以上の端末は、キャリア補償に加入中であることが条件です。
引っかかった点
調べていて一番引っかかったのは、モバイル保険の登録条件でした。
「1年以上経過した端末は有償補償に加入中であること」という条件と、「責任開始後は継続を問わない」という但し書き。この2つを別々に読むと意味がつながりません。並べて初めて、乗り換えの順序が決まっていることに気づきました。
これは公式のどちらか一方を見ているだけではわからない話です。ドコモ側は自社の解約手順しか書きませんし、保険側はドコモの名前を出しません。読者が損をするのは、たいていこういう継ぎ目だと感じました。
もう一つ。ドコモの利用回数の記載を「年2回まで」と書きましたが、原文の表現が読み取りづらく、解釈に自信が持てていません。正確な条件は公式で確認してください。
参考にした一次資料
- smartあんしん補償|サービス|NTTドコモ(2026年8月22日確認)
- トラブル時のお手続きのご案内|smartあんしん補償|NTTドコモ
- smartあんしん補償特典の携行品補償miniについて知りたい|よくあるご質問|NTTドコモ
- 携行品補償mini|smartあんしん補償無料特典|AIほけん
- dカードケータイ補償|dカード(2026年8月22日確認)
- サービス内容|モバイル保険(2026年8月22日確認)
- よくあるご質問|モバイル保険
本文中の料金・条件は2026年8月22日時点で各公式ページに記載されていた内容です。変更される場合があるため、申し込みや解約の前にご自身で最新の情報をご確認ください。
