ドコモのスマートあんしん補償、いらない人と残すべき人を分けます

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スマートあんしん補償を外すときの順番を示した図。申し込みを先にすれば継続でき、解約を先にすると代替に入れなくなることを2本の矢印で対比している。

毎月の請求を見ていて、ふと止まる行があります。

smartあんしん補償。数百円から千円台。使った月は一度もない。それでも毎月引かれています。

まもる
使ってないのに毎月払ってるの、なんだかモヤモヤするんですよね

正直、私も「これ要るのかな」と思う側の人間です。実は私自身、スマホに補償を付けていません。

ただ、仕事では毎回そう言い切れません。壊れた端末の一次対応をしていると、「壊れたあと」に何が起きるかを見ることになるからです。画面が映らない端末を前に、中のデータをどうするかで詰まる。あの場面を知っていると、補償を軽く見る気にはなれません。

この記事では、外していい人と残すべき人を分けます。そのうえで、外す場合の代替と、順序を間違えると乗り換えられなくなる話をします。ここが一番大事なところです。

この記事でわかること
  • 外していい人と残すべき人の判定基準
  • smartあんしん補償で実際にいくら払い、いくら返ってくるのか
  • 「いらない」と感じる理由が、どこまで正しいのか
  • dカード GOLDを持っている人が、補償を二重に払っていないかの確認方法
  • 乗り換えるときの順序(ここを間違えると入れなくなります)
  • 月700円の代替サービスとの違い、そして代替にならない部分
この記事を書いた人
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しろ 🐶

官公庁のセキュリティ実務10年以上 / 情報処理安全確保支援士試験 合格

日常に潜む「ネットの怖さや詐欺」を見抜く方法を、元プログラマー・SEの知見を活かして専門用語なしでやさしく解説します。

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目次

結論を先に置きます。外していい人と残すべき人

先に判定表を出します。あとの章はすべて、この表の根拠です。

あなたの状況判定
端末代の分割払いがまだ残っている残す
スマホをよく紛失する/置き忘れが多い残す
端末が2022年9月15日より前の発売そもそも対象外
QRコード決済を高額で日常的に使う残す寄り
dカード GOLDを持っている補償が重なっていないか確認
分割は完済済み。落として壊した経験がない外す候補
スマホ以外にタブレットやノートPCも持っている外して代替へ
自己負担金を払うくらいなら自分で直したい外す候補
smartあんしん補償を残すか外すかの判定フロー 分割の残債、紛失の頻度、QR決済の利用、dカードGOLDの有無を順に確認し、すべて該当しなければ外す候補になる。 端末代の分割が残っている? はい 残す いいえ スマホをよく紛失する? はい 残す いいえ QR決済を高額でよく使う? はい 残す寄り いいえ dカード GOLDを持っている? はい 重複を確認 いいえ 外す候補 ただし解約より先に、代替へ申し込むこと ※2026年8月22日時点の各社公式ページの記載に基づく
上から順に答えていくと、残すべきか外す候補かが分かる。

判定が「残す」に一つでも当たるなら、この記事の後半は読まなくて構いません。今のままで大丈夫です。

「外す候補」に当たった人は、そのまま解約しないでください。順序があります。詳しくは後述します。

smartあんしん補償は、実際いくら払っていくら返るのか

まず数字を並べます。感覚で判断すると、たいてい間違えるからです。

月額は機種によって変わります。2026年8月時点で、330円から1,720円の幅があります。docomo Certified(ドコモの認定リユース品)を使っている場合は550円です。

そして見落とされがちなのが自己負担金です。補償を使うとき、無料ではありません。

月額コース自己負担金Web割適用時
330円/490円5,500円4,950円
550円/605円/860円8,250円7,425円
825円/880円/990円/1,100円/1,460円/1,720円12,100円10,890円
docomo Certified(550円)4,400円3,960円

高い機種ほど月額も自己負担も上がります。ここが実感とずれやすい部分です。

仮に月額990円のコースだとします。年間で11,880円。ここで一度画面を割ると、さらに12,100円かかります。合計は23,980円です。

補償に入っていて、この金額。正直、思っていたより安くないと感じませんか。

りん
入っていても、使うときにお金がかかるんですね

もちろん、高額な機種を全損させたときは元が取れます。10万円超の端末を買い直すことを考えれば、12,100円は安い。そこは間違いありません。

補償の対象は、破損、故障、盗難・紛失、水濡れです。利用できるのは年2回までとなっています。

対象になる機種には条件があります

2022年9月15日以降に発売された機種が対象です。それより前の端末は加入できません。

さらに、加入は購入から14日以内という条件があります。ここは意外と知られていません。「あとで気が向いたら入ろう」ができない仕組みです。

つまり、いま入っていない人が今日から入るという選択肢は、基本的にありません。この記事を読んでいる時点で、判断は「続けるか、やめるか」の二択になっているはずです。

無料で付いてくる特典が3つあります

月額の中に、端末以外の補償が含まれています。ここは素直に手厚いと思います。

特典内容
イエナカ機器補償自宅のデジタル機器の修理代金または代替品を最大7万円まで
スマホ不正決済補償QRコード決済の不正利用を最大100万円まで。年1回
携行品補償mini外出先での持ち物の破損など。無料特典

不正決済補償は、地味ですが効きます。QRコード決済を日常的に使っていて、金額もそれなりという人には、この一点だけで残す理由になります。

そもそも不正利用は、どんな形で起きるのか。心当たりのある症状が出ているなら、先にこちらを確認してみてください。

「いらない」と感じる理由は、どこまで正しいのか

ここからが本題です。検索してこの記事にたどり着いた人の多くは、すでに「いらない」寄りに傾いていると思います。その感覚が正しいのかを検証します。

理由1:一度も使っていない

これは事実として正しいです。ただし論理としては弱い。

保険は使わなかった年が正常です。使わなかったから無駄だった、という理屈だと、火災保険も自動車保険も全部無駄になります。

見るべきは「使わなかったか」ではなく、使う確率×そのときの損失です。落としたことがない人と、年に一度は落とす人では、答えが変わります。

理由2:自己負担金が高い

これは正しい指摘だと思います。

前述の通り、高い機種ほど自己負担も上がります。月額990円コースなら12,100円。画面割れの修理費用と比べて、劇的に安いとは言い切れない場面があります。

特に、修理で済む程度の破損なら、街の修理店のほうが安く上がることもあります。ここは実際の見積もりを取ってから判断する話です。

理由3:1台にしか使えない

これも正しいです。そして、私が個人的に一番引っかかる点でもあります。

いま多くの人が、スマホ以外にもタブレットやノートPC、ゲーム機を持っています。壊れて困るのはスマホだけではありません。

smartあんしん補償は、あくまでその1台の補償です。イエナカ機器補償は自宅の機器が対象なので、持ち歩くタブレットとは少し違います。

理由4:機種変更のたびに入り直しになる

補償が端末に紐づいているため、機種を変えれば加入もやり直しです。しかも購入から14日以内という制限があります。

長く付き合うつもりのサービスなのに、区切りが端末側にある。この感覚のずれが「なんとなく納得いかない」の正体ではないかと思っています。

dカード GOLDを持っているなら、先に重複を確認してください

意外と見落とされているのがここです。dカードには「dカードケータイ補償」が付いています。

dカード GOLDdカード(通常)
補償の上限最大120,000円最大30,000円
対象になる期間購入後3年以内購入後1年以内
対象の事故紛失・盗難・修理不能(水濡れ・全損など)
利用回数年2回まで

GOLDなら最大12万円。3年以内。この数字だけ見ると、smartあんしん補償と丸かぶりに見えます。

ただ、そう単純でもありません。ここは正確に読む必要があります。

重なる部分と、重ならない部分

dカードケータイ補償は、修理代金を出してくれるサービスではありません。「修理不能」になったときに、同一機種・同一カラーの端末を買い直す費用を補償する仕組みです。しかも購入はdカードで行う必要があります。

つまり、こう分かれます。

壊れ方dカードケータイ補償smartあんしん補償
画面割れ。修理して使いたい使えない使える
水没して起動しない。全損使える使える
紛失・盗難使える使える
買い直す機種を変えたい原則、同一機種・同一カラー制約なし

重なるのは「全損」と「紛失・盗難」です。逆に、修理で済む壊れ方はdカード側では拾えません。

正直に言うと、ここは判断が割れると思います。

落として画面を割るタイプの人なら、dカードGOLDを持っていてもsmartあんしん補償は効きます。修理はdカード側で拾えないからです。

無くす・全損させるタイプの人なら、GOLDを持っている時点で最大12万円の備えが既にあります。月額を二重に払う意味は薄いかもしれません。

りん
重なっているかどうかは、壊し方で決まるんですね

自分がどちらのタイプかは、過去の壊し方を思い出せば分かります。そこが分かれ道です。

なお、買い直すときに機種を変えたい人は注意してください。dカード側は原則、同一機種・同一カラーが条件です。同じものが無い場合は指定の端末(同一OS)になります。「これを機に新しい機種へ」はできません。

外すなら、順番を間違えると乗り換えられなくなります

ここがこの記事で一番伝えたい部分です。そして、ドコモ公式にも検索結果の要約にも出てこない話です。

結論から書きます。解約を先にやってはいけません。

代替として名前が挙がることが多いモバイル保険には、登録できる端末の条件があります。公式のサービス内容ページに、こう書かれています。

(1)新規取得した日から1年未満
(2)新規取得した日から1年以上であってもメーカーまたは通信キャリアが提供する有償の補償サービスに加入しており、かつ当該サービスにより補償が受けられる状態

読み替えると、こうなります。買って1年以上たった端末は、キャリアの有償補償に入っている状態でないと登録できません。

そして同じページに、続けてこう書かれています。

当保険の責任開始後は上記有償補償サービスの加入の継続は問いません。

つまり、こういうことです。

順序結果
○smartあんしん補償に入ったまま代替に申し込む → 責任開始後に解約そのまま継続できる
×smartあんしん補償を先に解約 → そのあと代替に申し込む購入から1年超の端末は登録できない
キャリア補償から代替のスマホ保険へ乗り換える順序 加入したまま申し込み、責任開始後に解約すれば補償が途切れない。先に解約すると、購入から1年超の端末は登録できない。 うまくいく順番 1 キャリア補償に加入中 2 代替のスマホ保険に申し込む 3 責任開始 ← ここが分かれ目 4 キャリア補償を解約 補償が途切れない つまずく順番 1 キャリア補償に加入中 2 先に解約してしまう 3 代替のスマホ保険に申し込む 購入から1年超の端末は登録できない ※2026年8月22日時点の各社公式ページの記載に基づく
キャリア補償を外すときの順序。責任開始より前に解約すると、代替に登録できなくなる場合がある。

「いらない」と判断してすぐ解約ボタンを押した人が、一番損をします。二重払いになる期間を惜しんで先に解約すると、選択肢そのものが消えるからです。

重なる期間はせいぜい1か月程度です。数百円の重複を惜しんで、代替に入れなくなるほうが痛い。私はそう考えています。

しろ
順番だけです。ここさえ間違えなければ大丈夫

なお、これは代替サービスの制約を説明したものです。解約を勧めているわけではありません。残すべき人は残してください。

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登録できる条件は、申し込みページで先に確認できます。解約ボタンを押す前に、自分の端末が対象になるかどうかだけ見ておいてください。
解約する前に、自分の端末が登録できるか確認する
※保険会社の審査があります。申し込み=加入ではありません。紛失は対象外です。

代替になるもの、ならないもの

外す判断をした人向けに、月700円のモバイル保険と比べます。ここは公平に、代替にならない部分もはっきり書きます。

項目smartあんしん補償モバイル保険
月額330円〜1,720円700円
対象台数1台主端末1台+副端末2台の計3台
自己負担金5,500円〜12,100円なし
年間の上限年2回まで利用可年間最大15万円
破損・水没対象対象
盗難対象対象(修理不能・盗難時は主端末37,500円まで)
紛失対象対象外
経年劣化・バッテリー交換―免責
対象機種の条件2022年9月15日以降発売。購入から14日以内に加入新規取得1年未満、または有償補償に加入中

代替にならない部分を先に書きます

紛失が対象外です。ここは決定的な差だと思います。

スマホをよく無くす人、置き忘れが多い人にとって、これは代替になりません。smartあんしん補償を残すべきです。判定表で「よく紛失する人は残す」としたのは、この一点が理由です。

もう一つ、経年劣化やバッテリー交換は免責です。「古くなってバッテリーが持たない」は補償されません。これは多くの保険で共通ですが、期待しないほうがいい部分です。

代替として成立する部分

自己負担金がありません。壊れたときに、さきほどの5,500円から12,100円を別に払う必要がない。ここは実感として大きいと思います。

そして3台まで登録できます。スマホ、タブレット、ノートPCと持っている人なら、1台あたりの単価は大きく下がります。

端末ではなく人に紐づく契約なので、機種変更のたびに入り直す必要もありません。前述した「理由4」への回答になっています。

なお、中古端末も条件付きで登録できます。販売店で購入し、3か月以上の動作保証が付いているものが対象です。オークションやフリマアプリで個人から買ったものは登録できません。

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自分の端末が対象になるかどうかは、機種と購入時期で変わります。手持ちの3台を書き出してから見ると早いです。
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※紛失は対象外です。よく無くす方はキャリア補償を残す判断もあります。

補償に入っていない私が、それでも残すよう言う人

ここは筆者の立場からの話です。

冒頭に書いた通り、私は自分のスマホに補償を付けていません。落として壊した経験がなく、端末代も完済しているからです。判定表でいう「外す候補」に当てはまります。

ただ、仕事では違うことを言います。私は自治体の情報システム部門に常駐していて、業務用端末が壊れたときの一次対応をしています。

その経験から言うと、壊れた端末の本当のコストは修理代ではありません。

画面が映らなくなった端末を前にして、まず困るのは中身です。写真、連絡先、認証アプリ。特に認証アプリが入った端末が使えなくなると、他のサービスにも入れなくなって連鎖します。

修理に出せば数日から数週間、手元にありません。その間の代替をどうするか。仕事の現場なら代替機を出しますが、個人だとそうもいきません。

補償があると、この「時間」が短くなります。金額の話ではなく、復旧までの時間を買っている。私はそう理解しています。

しろ
直る・直らないより、その間どうするかのほうが困るんですよね

だから、次のような人には残すよう言います。

  • 認証アプリや決済アプリを、その1台に集約している人
  • 代替機のあてがない人
  • 端末代の分割が残っている人(壊れても払い続けることになります)

逆に、古い端末を予備として持っていて、いつでも差し替えられる人なら、外しても大きくは困りません。私自身がそうしています。

予備の1台を安く用意しておく、という手もあります。ただし安い端末には安い理由があるので、そこは事前に確認しておいたほうがいいです。

よくある勘違い

「解約すればすぐ安くなる」

月額は日割りになります。ただし、一度解約すると、次に機種を購入するまで同じ端末では再加入できません。

「試しに外してみて、やっぱり不安だから戻す」ができない仕組みです。ここは片道切符だと思って判断してください。

「携行品補償miniは有料オプション」

無料の特典です。単独では契約できず、smartあんしん補償に加入していることが前提になります。

申し込みには期限があります。smartあんしん補償の補償開始日から14日以内です。ここも「あとで」ができません。

なお、補償される金額と自己負担額については、公式の記載を私が確認しきれませんでした。加入判断に金額が効く人は、申し込み前にドコモの公式ページで確認してください。この記事では数字を書きません。

「補償に入っていればどんな壊れ方でも直る」

そうとは限りません。どの補償にも対象外の項目があります。

メーカーの修理保守期間が終わっている端末は、そもそも修理自体ができない場合があります。古い端末を長く使っている人ほど、ここは確認しておいたほうがいいです。

まとめ

  • smartあんしん補償の月額は330円から1,720円。使うときは別に自己負担金がかかる
  • 自己負担金はコースによって5,500円から12,100円。高い機種ほど高くなる
  • 対象は2022年9月15日以降発売の機種で、加入は購入から14日以内
  • 紛失まで対象になるのは、キャリア補償の明確な強み
  • dカード GOLDなら最大12万円・購入後3年以内の補償が既にある。ただし修理は対象外なので、完全な重複ではない
  • 外す判断をするなら、解約より先に代替へ申し込む。順序を逆にすると登録できなくなる場合がある
  • 代替は月700円で3台まで、自己負担なし。ただし紛失は対象外
  • 端末代の分割が残っている人、よく紛失する人、認証アプリを1台に集約している人は残したほうがいい
  • 分割完済済みで予備端末がある人なら、外しても大きくは困らない


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月700円で主端末1台と副端末2台、自己負担金はありません。

※保険会社の審査があります。購入から1年以上の端末は、キャリア補償に加入中であることが条件です。

引っかかった点

調べていて一番引っかかったのは、モバイル保険の登録条件でした。

「1年以上経過した端末は有償補償に加入中であること」という条件と、「責任開始後は継続を問わない」という但し書き。この2つを別々に読むと意味がつながりません。並べて初めて、乗り換えの順序が決まっていることに気づきました。

これは公式のどちらか一方を見ているだけではわからない話です。ドコモ側は自社の解約手順しか書きませんし、保険側はドコモの名前を出しません。読者が損をするのは、たいていこういう継ぎ目だと感じました。

もう一つ。ドコモの利用回数の記載を「年2回まで」と書きましたが、原文の表現が読み取りづらく、解釈に自信が持てていません。正確な条件は公式で確認してください。

参考にした一次資料

本文中の料金・条件は2026年8月22日時点で各公式ページに記載されていた内容です。変更される場合があるため、申し込みや解約の前にご自身で最新の情報をご確認ください。

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