
2025年6月24日から、iPhoneでもマイナンバーカードが使えるようになります。
政府とAppleの連携により、iPhone 13以降のモデルでは、スマホ一つでマイナンバーカード機能を利用できるように。(出典:NHK News )
コンビニでの証明書発行やマイナポータルへのログインが、カード不要で完結する時代がすぐそこに来ています。
「いつから使えるの?」「私のiPhoneは対応してる?」「セキュリティは大丈夫?」と気になっている方に向けて、このページでは対応時期・機種・登録方法・保険証の扱い、そして紛失時の対策まで、やさしく解説していきます。
✅ 【2025年6月1日 最新情報追記】
iOS 17.5.1のアップデートにより、マイナポータルの操作性が向上し、電子証明書の搭載もよりスムーズになりました。
詳細は → デジタル庁公式発表はこちら
iPhone マイナンバーカード 搭載はいつから?制度の変更点と今後の動き

搭載はいつから?時期を解説

iPhoneにマイナンバーカードが搭載されるのは2025年春後半と発表されています。現時点での公式情報を整理します。
2025年春後半、Apple Walletにマイナンバーカードの機能が搭載される予定です。これはAppleと日本政府が2024年5月に共同発表した内容であり、日本が米国外で初の対応国となります(出典:日経クロステック)。
現時点では「春の後半から開始」とされており、5月〜6月にかけて順次導入される可能性がありますが、具体的なスケジュールは公式には明言されていません。初期段階では、マイナポータルへのログインや健康保険証の機能が中心になると見込まれています。
今後、運転免許証や障害者手帳など、他の身分証もスマホに統合される構想がありますが、正式な時期は未定です。

“春後半”って、ふわっとしてるなぁ…!こりゃ6月末くらいまで覚悟したほうがよさそう!
マイナンバーカード義務化の有無

マイナンバーカードは今も義務ではありませんが、使わないと不便な場面が急増中です。注意点を解説します。
2025年5月現在、マイナンバーカードの所持やスマホへの登録は義務ではありません。ただし、制度の変化により、持っていないと受けられないサービスは増えています。
2024年12月には、従来の健康保険証の新規発行が終了し、「マイナ保険証」へ移行することが決定しています(出典:厚生労働省)。これにより、病院の受付や薬局でもマイナンバーカードの提示が基本となってきます。
義務ではないが実質的に必要になる場面:
- 健康保険証としての利用(移行済み)
- 確定申告・行政サービス利用
- スマホへの登録による電子証明書活用
法律上の義務はないものの、持っていないと「できないこと」が増えている状況です。

義務じゃないけど“実質持たなきゃ不便”…って、なんだかモヤっとするよね。
対応機種とエラー対策方法

iPhoneの対応機種は限られており、読み取りエラーも発生しやすいため、基本的な確認ポイントをまとめます。
2025年5月時点で、iPhoneでマイナンバーカード機能を利用するには、iPhone 15シリーズ以降が搭載対象となる見込みです。これは、スマホ内の「セキュアエンクレーブ」などの高度なセキュリティ領域が前提となっているためです(出典:JPKI端末対応表)。
ただし、Appleやデジタル庁から正式に「対応機種一覧」は発表されておらず、今後変更される可能性もあります。
よくある読み取り・登録時のトラブルと対処法は以下の通りです。
読み取りエラー対策まとめ:
- ケース・カバーは外す
- iPhone背面中央にマイナンバーカードを密着させる
- NFCがオンになっているか確認する
- 対応アプリ・iOSが最新かチェック
特にNFC(Type B)への対応が必要なため、古いiPhoneやSEシリーズの一部は非対応になる可能性が高い点に注意が必要です。

ケースつけたままだった私、完全にそれでした…(笑)
【最新】対応しているiPhoneの機種は?
iPhone 13以降のモデルがマイナンバーカード対応の中心と予想されます。
現時点でマイナンバーカード機能に対応するiPhoneは、iPhone 13以降のモデルと見られています。特にiPhone 15シリーズは、セキュリティ領域やNFC性能が強化されており、高い互換性が期待されています。
マイナンバーカードをiPhoneに登録するには、「セキュアエンクレーブ」と呼ばれる高度な保護領域と、NFC Type B対応が必要です。この条件を満たす機種として、iPhone 13〜15シリーズが候補とされています。
たとえば、iPhone 14や15はFace IDや最新iOSとの相性も良く、マイナポータルアプリの動作もスムーズ。一方、iPhone SEシリーズや12以前のモデルは、非対応の可能性があるので注意が必要です。
Appleと政府連携の影響は

Appleと日本政府の連携によりマイナンバーのスマホ活用が本格化しますが、リスクへの理解も欠かせません。
Appleと日本政府の協力により、マイナンバーカードの機能がApple Walletに組み込まれるというのは、世界でも類を見ない取り組みです(出典:Apple公式)。
この連携のメリット:
- iPhoneだけで本人確認が可能
- 顔認証やセキュア領域による高度なセキュリティ
- 公的手続きのオンライン化が進む
一方で、海外企業であるAppleのシステムに公的情報を一部依存するという点に不安を感じる声もあります。また、通信障害時や紛失時の対処方法について、まだ不明瞭な点が残っているのも事実です。
公的情報がどこに格納され、誰が責任を持つのかという議論は、今後も注目されるべきポイントです。

たしかに、“便利=安全”って思いがちだけど…過信は禁物かも。
どうやって設定するの?手順を解説

iPhoneでマイナンバーカードを使うには、Apple Walletへの登録が必要です。設定手順はシンプルで、5分程度で完了します。
まずはiPhoneの「設定」アプリを開き、「ウォレットとApple Pay」を選択。「IDカードを追加」をタップして、iPhoneの背面にマイナンバーカードをぴったり当てましょう。その後、Face IDなどで本人確認を行えば完了です。
読み取りエラーが出やすいポイントとしては、スマホケースを付けたまま操作することや、カードの位置ズレなどが挙げられます。登録時はカバーを外して、NFCの感度が良い中央付近にカードを当ててみてください。

こういう手続きって、“途中で詰む”と焦るから、事前チェックはほんと大事。
Androidとの違い・注意点まとめ

iPhoneとAndroidでは、マイナンバーカードの設定方法やセキュリティの構造に違いがあります。iPhoneのほうが統一された仕様で、初心者でも扱いやすい印象です。
AndroidはメーカーごとにNFCやセキュリティ設計が異なり、「JPKI対応アプリ」のダウンロードが必要になります。その点、iPhoneはApple Wallet内で登録・利用が完結し、設定のハードルが低いのが特長です。
また、Androidの一部端末では、アプリの不具合やOSの相性でトラブルが起きることも。iPhoneはiOSとWalletが連携しているため、アップデートさえ行っていれば比較的安定しています。

Androidって、機種によって全然違うからほんと注意…!
マイナンバーカード利用で気をつけたいセキュリティ対策

スマホにマイナンバーカードを入れることで、日常生活は便利になりますが、その分セキュリティ意識も欠かせません。特に「紛失時」「不正アクセス」「通信環境」には要注意です。
まずは、iPhoneの「Face ID」「パスコード」「Apple ID保護」をしっかり設定しておきましょう。「iPhoneを探す」機能もオンにすることで、紛失時に遠隔ロック・初期化が可能になります。
また、公共のWi-Fi環境での登録作業や、フィッシングSMS・偽アプリのインストールにも注意してください。電子証明書の一時停止や削除は、マイナポータルでいつでも可能です。

iPhoneやアプリのアップデートもセキュリティ向上に欠かせません。安心して使うために、“今できる対策”を少しずつ整えておきましょう。
iPhone マイナンバーカード 搭載で注意したい使い方とセキュリティ対策

登録手順と注意点を解説

iPhoneでマイナンバーカードを利用するには、Apple Walletへの登録が必要です。登録手順と注意点を以下にまとめました。
登録手順:
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「ウォレットとApple Pay」を選択します。
- 「IDカードを追加」をタップし、画面の指示に従ってマイナンバーカードを登録します。
- 本人確認のため、Face IDまたはTouch IDを使用します。
- 登録が完了すると、Apple Walletにマイナンバーカードが追加されます。
注意点:
- 登録には、マイナンバーカードの有効な電子証明書が必要です。
- iOSの最新バージョンへのアップデートが推奨されます。
- 登録手続き中は、安定したインターネット接続が必要です。
出典:Apple公式サイト

登録手続きでは、個人情報の取り扱いに注意が必要です。公共のWi-Fiではなく、信頼できるネットワークを使用しましょう。
Wallet活用と保険証廃止

Apple Walletにマイナンバーカードを登録することで、健康保険証としての利用が可能になります。2024年12月以降、従来の健康保険証の新規発行は終了し、マイナンバーカードへの移行が進められています。
利用方法:
- 医療機関の受付で、iPhoneのApple Walletを起動し、マイナンバーカードを選択します。
- Face IDまたはTouch IDで認証後、非接触型リーダーにiPhoneをかざして本人確認を行います。
注意点:
- すべての医療機関が対応しているわけではありません。事前に確認が必要です。
- iPhoneのバッテリー残量が不足していると、提示ができない可能性があります。
出典:厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用について」

デジタル化により利便性が向上しますが、端末の紛失や故障に備えて、バックアップの方法を確認しておくことが重要です。
証明書の安全性と紛失対策

iPhoneに登録されたマイナンバーカードの電子証明書は、高度なセキュリティで保護されています。万が一の紛失時にも、適切な対策を講じることでリスクを最小限に抑えることができます。
セキュリティ対策:
- 電子証明書は、iPhoneのセキュアエンクレーブに格納され、外部からのアクセスが制限されています。
- Face IDやTouch IDによる生体認証が必要であり、不正利用を防止します。
- 暗証番号を一定回数以上間違えると、ロックがかかり、本人確認が必要になります。
紛失時の対策:
- 「探す」アプリを使用して、iPhoneの位置を特定し、リモートでロックまたは消去が可能です。
- マイナポータルから、電子証明書の一時停止や失効手続きが行えます。

定期的にiPhoneのセキュリティ設定を確認し、最新の状態を保つことが、情報漏洩のリスクを低減します。
口座がバレる不安は本当?

マイナンバーカードと銀行口座の紐付けに関して、個人の預金残高や取引内容が第三者に知られるのではないかという不安がありますが、適切な管理と法律により、情報漏洩のリスクは低く抑えられています。
ポイント:
- マイナンバーカードには、預金残高や取引履歴などの情報は記録されていません。
- 銀行口座との紐付けは、給付金の迅速な受け取りなど、利便性向上を目的としています。
- 税務調査などで資産状況が確認されることはありますが、これは従来から行われている手続きです。
出典:デジタル庁「よくある質問:マイナンバー制度について」デジタル庁

マイナンバー制度の運用には厳格な法的制限があり、個人情報の保護が図られています。過度な不安を抱かず、正確な情報に基づいて判断することが大切です。
総括:iPhoneのマイナンバーカード搭載時期、対応機種と開始時期を解説
✍️この記事の執筆者について
本記事は、地方自治体のIT支援業務に長年従事し、
国家試験「情報処理安全確保支援士」に合格済(登録申請中)のセキュリティ担当者が執筆しています。
日常生活に役立つスマホのセキュリティや公的サービスの使い方を、
一般の方にもわかりやすく解説することを心がけています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。