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【Bluetoothの彼女】最終話「いつか、電波の届かない場所でも」

しろ

官公庁の情報政策部門に勤務し、公共の情報システムやセキュリティ対策の実務に携わっています。これまでにプログラマー・システムエンジニアとして開発現場を経験した後、運用・サポート業務にも従事。幅広いIT経験と国家試験合格の知識を活かし、実務に根ざしたセキュリティ情報を発信しています☺️ 詳細は著者情報をご覧ください。

こんにちは、せきゅあまいのーと管理人です。
ついに、4コマ連載『Bluetoothの彼女』も最終話を迎えました。

物語は、一度“再起動”を経て、生まれ変わったミオと悠真の「その後」を描きます。
キーワードは、“つながり続ける心”。そして、“未来のペアリング”。

最終話もどうぞお楽しみください。

🟦 Bluetoothの彼女|最終話「いつか、電波の届かない場所でも」

新しい日常
再起動を終えたミオは、
教室でクラスメイトと楽しそうに笑い合っている。
あの日の出来事がウソのように、
穏やかで暖かい日常が戻ってきた。
いつもそばに
昼休み、屋上で風に吹かれながら話すふたり。
悠真は、どこかほっとした様子でミオを見つめる。
ミオの方は、さらっとユーモアを交えながら“元気さ”をアピール。
過去と未来のはざまで
放課後、誰もいない教室。
夕日が静かに差し込むなか、ミオがふと語りかける。
通信の有無ではない、“心のつながり”への確信が芽生えていた。
永遠のペアリング
夕焼けの中、ふたりは手をつなぎながら並んで歩く。
もう迷いはない。
そこには、ずっとつながり続けていたいと願う気持ちが自然に流れている。
エピローグ:記録、そして未来へ

Fin.

ありがとう、「Bluetoothの彼女」――完結。

【あらすじ】

春。やわらかい光が差し込む教室の中。
ミオは笑顔でクラスメイトと会話していた。まるで以前と変わらない、でも確かに“新しい日常”。
彼女は再起動され、そして自分の足で歩き始めていた。

「彼女は“再起動”して、新しい日々を歩き出した」
――悠真の心の声。

昼休み。屋上に立つふたりの髪を、風がやさしく撫でる。
悠真はふと、ミオを見つめながらつぶやく。

「もう、大丈夫そうだな」

それに対し、ミオはいつもの調子で返す。

「そりゃもう、“自動復旧モード”だから」

何気ないやりとりの中に、ふたりの関係がしっかりと戻っていることを感じさせる。

放課後。誰もいない教室に、夕日が射し込む。
ミオは窓の外を見つめながら、ふとつぶやく。

「たとえ電波が届かない場所でも…」

その言葉の続きを、悠真がそっと引き取る。

「“心でつながる”って、そういうことだろ?」

かつてBluetoothでつながったふたりは、今では“想い”でつながっている。
それは通信ではなく、確かな“信頼”と“記憶”で築かれた絆だった。

夕焼け空の下、手をつないで歩き出すふたり。
その後ろ姿は、もう迷いのない未来へと進んでいく。

「ねえ悠真、これからも――」
「“Bluetoothの彼女”と一緒に」

🔗 エピローグ:記録、そして未来へ
悠真の部屋。
机の上には、かつての“心拍KEY”と、ふたりの写真が置かれている。
静かな空間の中、悠真はそっとつぶやく。

「最初は、ただのBluetooth接続だった」
「でも――気づけば、心の深いところまで、リンクしてた」

写真の中のミオは、笑っている。
それはただの記録ではない、“記憶”としてそこにある。

「ミオ。お前がくれた記憶と時間は、ちゃんとここにある」
「これからも、ログを積み重ねていこう。“ふたりだけの記録”を」

たとえ電波が届かなくても、心はつながり続ける。
“Bluetooth”が示したのは、一時的な接続ではなかった。

ペアリングの先にあったのは、“デバイス”じゃなく“気持ち”。
今日も、ログに記録され続けている――。

【作者コメント】

『Bluetoothの彼女』は、“日常のセキュリティ”をテーマにしつつ、
「つながること」の意味を優しく問いかける連載でした。

今後も「せきゅあまいのーと」では、
読者のみなさんの暮らしとつながる“やさしいセキュリティ”を発信していきます。

またどこかで、ミオたちの姿をお見せできる日が来ますように。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

【次回予告・リンク】

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セキュア女子
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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