こんにちは、せきゅあまいのーと管理人です。
ついに、4コマ連載『Bluetoothの彼女』も最終話を迎えました。
物語は、一度“再起動”を経て、生まれ変わったミオと悠真の「その後」を描きます。
キーワードは、“つながり続ける心”。そして、“未来のペアリング”。
最終話もどうぞお楽しみください。
🟦 Bluetoothの彼女|最終話「いつか、電波の届かない場所でも」

教室でクラスメイトと楽しそうに笑い合っている。
あの日の出来事がウソのように、
穏やかで暖かい日常が戻ってきた。

悠真は、どこかほっとした様子でミオを見つめる。
ミオの方は、さらっとユーモアを交えながら“元気さ”をアピール。

夕日が静かに差し込むなか、ミオがふと語りかける。
通信の有無ではない、“心のつながり”への確信が芽生えていた。

もう迷いはない。
そこには、ずっとつながり続けていたいと願う気持ちが自然に流れている。

Fin.
ありがとう、「Bluetoothの彼女」――完結。
【あらすじ】
春。やわらかい光が差し込む教室の中。
ミオは笑顔でクラスメイトと会話していた。まるで以前と変わらない、でも確かに“新しい日常”。
彼女は再起動され、そして自分の足で歩き始めていた。
「彼女は“再起動”して、新しい日々を歩き出した」
――悠真の心の声。
昼休み。屋上に立つふたりの髪を、風がやさしく撫でる。
悠真はふと、ミオを見つめながらつぶやく。
「もう、大丈夫そうだな」
それに対し、ミオはいつもの調子で返す。
「そりゃもう、“自動復旧モード”だから」
何気ないやりとりの中に、ふたりの関係がしっかりと戻っていることを感じさせる。
放課後。誰もいない教室に、夕日が射し込む。
ミオは窓の外を見つめながら、ふとつぶやく。
「たとえ電波が届かない場所でも…」
その言葉の続きを、悠真がそっと引き取る。
「“心でつながる”って、そういうことだろ?」
かつてBluetoothでつながったふたりは、今では“想い”でつながっている。
それは通信ではなく、確かな“信頼”と“記憶”で築かれた絆だった。
夕焼け空の下、手をつないで歩き出すふたり。
その後ろ姿は、もう迷いのない未来へと進んでいく。
「ねえ悠真、これからも――」
「“Bluetoothの彼女”と一緒に」
🔗 エピローグ:記録、そして未来へ
悠真の部屋。
机の上には、かつての“心拍KEY”と、ふたりの写真が置かれている。
静かな空間の中、悠真はそっとつぶやく。
「最初は、ただのBluetooth接続だった」
「でも――気づけば、心の深いところまで、リンクしてた」
写真の中のミオは、笑っている。
それはただの記録ではない、“記憶”としてそこにある。
「ミオ。お前がくれた記憶と時間は、ちゃんとここにある」
「これからも、ログを積み重ねていこう。“ふたりだけの記録”を」
たとえ電波が届かなくても、心はつながり続ける。
“Bluetooth”が示したのは、一時的な接続ではなかった。
ペアリングの先にあったのは、“デバイス”じゃなく“気持ち”。
今日も、ログに記録され続けている――。
【作者コメント】
『Bluetoothの彼女』は、“日常のセキュリティ”をテーマにしつつ、
「つながること」の意味を優しく問いかける連載でした。
今後も「せきゅあまいのーと」では、
読者のみなさんの暮らしとつながる“やさしいセキュリティ”を発信していきます。
またどこかで、ミオたちの姿をお見せできる日が来ますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
【次回予告・リンク】
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