1link(ワンリンク)の危険性 危ないのは置かれたページ

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1link(ワンリンク)の危険性のアイキャッチ。動画が出てこないスマホを見て戸惑う女性の横に、どこまで進んだかで対処が5段階に分かれることを示すパネル

Xで「話題の動画はこちら」を押したら、1link.jp というページが開いた。再生ボタンを押しても動画は出ず、アプリのダウンロード画面に飛ばされた。

そんな経験から「1linkって危ないの?」と調べている方が多いようです。筆者もXで同じような投稿を何度か見かけました(押してはいません)。

結論から言うと、1link.jp は国内の会社が運営する正規のサービスです。注意したいのは、そこで誰かが作った個々のページと、その先にあるリンクのほうでした。

すでに押してしまった方は、目次から「押してしまったときの対処」へ先に進んでください。

まもる
え、1linkって詐欺サイトじゃないの?
しろ
サービスとページを分けて考えると、見え方が変わるよ
この記事でわかること
  • 1link.jp の正体と、「危ない」と言われる本当の理由
  • Xで出回っている誘導の型と、再生ボタンの正体
  • 押してしまったときの対処(どこまで進んだか別)
  • 押す前の見分け方と、見つけたときの報告先

目次

1link(ワンリンク)の危険性は「置かれたページ」にある

1link.jp というサービス自体を、危険なサイトと考える必要はありません。気をつけるのは、そこで作られた個々のページと、その先のリンクです。

1link.jp は、無料で自分のリンクページを作れるサービスです。無料ブログと同じで、サービスが正規でも、中に怪しいページが作られることはあります。

判断の基準は「1link.jpかどうか」ではなく、「そのページが自分に何をさせようとしているか」です。

1link.jpというサービスと、その中の個々のページの関係 1link.jpは株式会社パーミッションが運営する正規のサービス。その中にお店の公式ページやクリエイターのページと並んで、「動画はこちら」と誘うページがある。危ないのはそのページ。 危ないのは「サービス」ではなく「ページ」 1link.jp(正規のサービス) 運営:株式会社パーミッション 誰でも作れる、個々のページ お店の公式ページ 本人のアカウントから貼られている クリエイターのページ 作品やSNSをまとめて紹介している 「動画はこちら」と誘うページ 再生ボタンの先は、アプリの招待や 偽の警告、入力ページのことがある 見るのはドメインより、中身と貼った人
1link.jp は器。注意したいのは、その中のページと、その先のリンクです

1link.jp の正体

正式な名前は「Onelink(ワンリンク)」です。Instagram や YouTube などのリンクを1枚にまとめる、いわゆるリンクまとめサービスです。

項目内容(2026年9月27日時点)
運営会社株式会社パーミッション(東京都目黒区)
料金無料。有料プランは年4,800円・年9,800円
利用規約誤認を招く表示や、違法なサイトへのリンクを禁止

運営会社は、特定商取引法に基づく表記と会社のサイトの両方で確認できました。「運営元が分からない怪しいサービス」ではありません。

もう1つ、1link.jp は短縮URLとは違います。行き先を隠して転送する仕組みではなく、リンクを並べたページを作るサービスです。押すと、まずそのページが開きます。

つまり、ページを開いた時点ではまだ入口です。

短縮URLとリンクまとめ(1link.jp)の違い 短縮URLはタップするとすぐ行き先へ転送され、途中で止まれない。1link.jpはタップするとボタンが並んだページが出て、そこで止まれる。気をつけたいのは、ページ内のボタンを押すかどうか。 途中で立ち止まれるかどうか 短縮URL タップ すぐ行き先へ転送される 途中で 止まれない リンクまとめ(1link.jp) タップ 1link.jp のページ ページ内のボタンをタップ 本当の行き先 ← ここで   止まれる ← 気をつけたい   のはここから
1link.jp のページは入口。次のボタンを押す前なら、まだ引き返せます
りん
開いた時点は、まだ玄関先ってことね
しろ
そう。気をつけたいのは、次のボタンを押すかどうかなんだ

Xで出回っている1linkのスパム投稿の型

Q&Aサイトでは、「動画」を口実にアプリの招待へ誘導されたという相談が複数見られました。2025年11月から2026年5月にかけて、同じような流れの相談が出ています。

  1. Xで「速報」「無料で見られる」「特典あり」とうたう投稿を見る
  2. 投稿には 1link.jp のリンクがあり、再生ボタン付きの画像が表示されている
  3. 1link.jp のページで、さらに再生ボタンを押す
  4. 動画は始まらず、アプリのストア画面や、友達招待の画面が開く
Q&Aサイトで相談された、1link.jpを使った誘導の流れ 速報や無料視聴をうたう投稿から1link.jpのページへ進み、再生ボタンを押すと、動画は始まらずアプリのストア画面や友達招待の画面が開く。行き先は偽のセキュリティ警告や個人情報の入力ページのこともある。 Q&Aサイトで相談された誘導の流れ 1 Xで「速報」「無料で見られる」「特典あり」 とうたう投稿を見る 2 投稿には 1link.jp のリンクがあり、 再生ボタン付きの画像が表示されている 3 1link.jp のページで、 さらに再生ボタンを押す 4 動画は始まらず、アプリのストア画面や、 友達招待の画面が開く 相談では、動画は出てこなかった 行き先はほかにも 偽のセキュリティ警告 個人情報の入力ページ
Q&Aサイトの相談(2025年11月〜2026年5月)と、IPAの注意喚起をもとに作成

TikTok では過去に、友達を招待すると報酬がもらえる公式キャンペーンが行われていました(2021年の発表)。こうした仕組みが悪用された可能性はありますが、投稿の本当の目的までは確認できていません。

言えるのは、動画を見せるためのリンクではなく、別のサイトやアプリへ誘導するための投稿だった可能性がある、というところまでです。

行き先は招待だけとは限りません。IPA(情報処理推進機構)は、動画の再生ボタンや、それに似せた広告を押すと、偽のセキュリティ警告が出る例を紹介しています。個人情報を入力させるページに進む例も、Q&Aサイトで指摘されていました。

動画が見れない理由:再生ボタンに見えても動画とは限らない

1link.jp のヘルプによると、XにURLを貼ると、カードにはページの作成者が登録した画像が表示されます。つまり、カードに再生ボタンが見えても、それは作成者が選んだ画像です。

SNSの投稿に表示される1link.jpのカードの見本 投稿のカードに見える再生ボタンは、ページの作成者が登録した画像で、カード自体は動画ではない。カードの下には行き先として1link.jpのドメインが表示される。 カードの再生ボタンは、作成者の画像 〇〇速報 @xxxxxx 話題の動画はこちら 1link.jp A B A 作成者が登録したカードの画像。 動画プレーヤーではない B 行き先は、動画サイトではなくリンクまとめ
見本として作った図です。実在の投稿やアカウントではありません(1link.jp のヘルプの説明をもとに作成)

1link.jp のページの中にも、画像にリンクを付けられる「画像リンク」があります。再生ボタンのように見える画像が置かれていても、それ自体が動画とは限りません。YouTube の動画を表示する機能もあるので、本物の動画が置かれていることもあります。

まもる
えっ、あの再生ボタン、絵のこともあるの!?
しろ
そうなんだ。押すと別の場所へ飛ぶこともあるから、一度立ち止まろう

押してしまったときの対処は、どこまで進んだかで分ける

押してしまったら、まず「どこまで進んだか」を思い出してください。筆者が職場で相談を受けたときも、最初に確かめるのはここです。

押してしまった後、どこまで進んだかの5段階とやること 1 ページを開いただけなら閉じる。2 別のサイトが開いたら何も入力せず閉じる。3 アプリのストア画面が開いたら、不要なら削除し課金は別に解約。4 IDやパスワードを入力したら公式からすぐパスワード変更。5 カード番号や認証コードを入力したらカード会社に連絡しログイン状況を確認。4と5はすぐ動く。 どこまで進んだかで、やることが変わる 1 1link.jp のページを開いただけ 閉じる。OSとブラウザを最新に 2 ページ内のボタンを押し、別のサイトが開いた 何も入力せず閉じる。電話しない 3 アプリのストア画面が開いた 不要なら削除。課金は別に解約 4 IDやパスワードを入力した 公式からすぐパスワード変更 5 カード番号や認証コードを入力した カード会社に連絡。ログイン確認 4・5 まで進んだなら、すぐ動く
段階ごとの詳しい手順は、下の表と各項目の補足を見てください
どこまで進んだかやること
1. 1link.jp のページを開いただけページを閉じる。普段からOSとブラウザを最新にしておく
2. ページ内のボタンを押し、別のサイトが開いた何も入力せずに閉じる。ウイルス警告が出ても、表示された番号に電話しない
3. アプリのストア画面が開いた入れていなければ閉じるだけ。入れた場合は、不要なら削除する。課金の登録をしていたら、別に解約する
4. IDやパスワードを入力した正規のアプリかサイトから、すぐにパスワードを変える。同じパスワードを使っている他のサービスも変える
5. カード番号や認証コードを入力したカード会社に連絡する。認証コードを渡したサービスは、パスワード変更とログイン状況の確認を急ぐ

表の補足です。

  • 偽の警告について、IPAは「落ち着いてブラウザを閉じるだけで問題ありません」と案内しています。画面に表示された電話番号には、かけないでください
  • IPAは「アプリをアンインストールしただけでは解約されません」とも書いています。登録してしまった場合は、ストアのサブスクリプション画面から解約してください
  • パスワードを変えるときは、押したリンクからではなく、いつもの公式アプリかブックマークから入ってください
  • 相談先に迷ったら、消費者ホットライン「188」やIPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」があります

iPhoneで「ハッキングされています」のような警告が出た場合は、こちらも参考にしてください。

カード情報を入れてしまった後の手順は、次の記事で詳しく書いています。

押す前に見分けるポイント

次のどれかに当てはまったら、押さずに閉じるのが無難です。

見るところ怪しいサイン
リンクの行き先動画を見せると言いながら、動画サイトではなくリンクまとめに飛ばす
投稿した人誰が運営しているか分かりにくい。名前だけで決めず、プロフィールや過去の投稿も見る
投稿の文面「無料で見られる」「削除される前に」「今だけ」と急がせる
Xの警告警告が出ていないことを、安全の根拠にしている

Xの警告は、危険な疑いのあるリンクとしてデータベースに含まれている場合などに表示されます。警告が出ないことは、安全の証明にはならないわけです。

とはいえ、1link.jp のリンクを全部避ける必要はありません。お店やクリエイターが普通に使っているサービスだからです。判断の分かれ目は、ドメインではなく「誰が貼ったか」です。

見つけたときの報告先

Xでは、投稿の上部のアイコンから[ポストを報告]を選べます。ただ、Xのヘルプにも、報告すればアカウントが自動的に凍結されるわけではない、と書かれています。

1link.jp にはお問い合わせフォームがあり、ログインなしで送れます。通報専用の窓口は見当たらないので、ページのURLと理由を添えて「問い合わせ」として送ることになります。

自分で1linkを使う人へ

サービスとしては普通に使えるものだと考えています。ただ、次の点は知っておくと安心です。

  • Appleの「Appのプライバシー」欄では、デベロッパが「ID」をトラッキングに使用されるデータとして申告している
  • 無料プランでは、ページに広告とOnelinkのロゴが表示される
  • 悪用が知られるほど、1link.jp のURLを見ただけで警戒する人が増える

本人のアカウントのプロフィール欄に置けば、誰が貼ったリンクかが見えて、見る側も安心して開けます。

筆者の考察:「押すな」より「どこまで進んだか」

筆者は自治体の情報システム部門で、20年以上インフラの運用に関わってきました。職員から「怪しいリンクを押してしまった」と相談されることもあります。

そのとき聞くのは、「押しましたか」ではなく「どこまで進みましたか」です。押したことを責めると、次から相談が遅れるからです。正直、これが一番こたえます。入力してしまった後なら、1時間でも早いほうが打てる手は多く残っています。

家族や子どもに相談されたときも、同じ順番で聞くと話が早いと思います。

順番聞くこと
1どこで、何を見て押したか
2押した後、どの画面まで進んだか
3何か入力したか、何かアプリを入れたか
4それはいつごろか

まとめ

  • 1link.jp は正規のリンクまとめサービス。注意したいのは、そこに置かれた個々のページと、その先のリンク
  • Q&Aサイトでは、動画を口実にアプリの招待へ誘導された相談が複数ある。再生ボタンに見えても、動画とは限らない
  • 押してしまったら、どこまで進んだかで対処を分ける。入力したなら、すぐパスワードを変える
  • Xの警告が出ないことは、安全の証明にならない。判断の分かれ目は「誰が貼ったか」

情報は2026年9月27日時点のものです。料金や規約は今後変わる可能性があります。

この記事の内容を、動画でも解説しています。

引っかかった点

1link.jp のページから先で、どのリンクを経由してストアへ飛んでいるかは確かめていません。筆者は押していないためです。

投稿の目的が招待報酬だったのかどうかも、確かめられていません。TikTok の招待の仕組みについて手元にある資料は、2021年の発表です。

運営が悪用ページをどのくらい削除しているかも分かりませんでした。規約には削除できると書かれていますが、件数の公表は見当たりませんでした。

参考にした一次資料

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