
「最近ちょっと物忘れが増えたかも…」そんな不安を感じていませんか?
スマホを長時間使い続けると、脳が疲れて認知機能が低下する「スマホ認知症」というリスクが話題になっています。
◎※追記:
6月14日放送のANNニュースや共同通信でも、東京都葛飾区の金町駅前脳神経内科が日本初の「スマホ認知症専門外来」を開設したと報じられました。(出展:テレ朝ニュース:全国初「スマホ認知症」専門外来 スマホの使い過ぎで“リスク増)
でも実はそれだけではありません。認知機能の低下は、詐欺や情報漏洩といった情報セキュリティの事故にもつながりやすくなるのです。
この記事では、スマホ依存が引き起こす脳とセキュリティへの影響、そして今日からできる予防策まで、わかりやすく解説します。
スマホの使いすぎが脳に与える影響とは?
スマホはとても便利なツールですが、長時間使い続けると脳がオーバーヒートを起こします。
- 情報を次々と処理し続けることで脳が疲弊
- SNSや通知で集中力が分断される
- ブルーライトが睡眠の質を下げ、脳の回復を妨げる
これらの積み重ねが、「スマホ認知症」とも呼ばれる記憶力や注意力の低下を引き起こすと考えられています。
医学用語ではありませんが、軽度認知障害(MCI)との関連も指摘されています。

※ただし、スマホなどのデジタル機器の利用が必ずしも認知機能を下げるとは限らないという研究もあります。
Scientific Americanの記事によると、大規模メタ分析では「スマホやPCの使用は認知機能の低下リスクを抑える可能性がある」と報告されています(Scientific American記事はこちら)。
また、Baylor大学などの研究グループによるレビューでは、「デジタル機器使用者は認知障害リスクが最大58%低下する」という傾向が示されています(JAMDA論文はこちら)。
ただしこれらは「目的を持って使う」場合の話で、過度なスマホ依存とは区別されます。スマホは、使い方次第で脳の健康維持にも役立つ可能性があるのです。
なぜセキュリティ事故が起きやすくなるの?
脳の働きが落ちると、セキュリティ事故のリスクも高まります。具体的には次のような影響があります。
- フィッシング詐欺メールに気づけなくなる
- パスワードの管理が雑になる
- SNSやアプリの利用規約を読まずに許可してしまう
- 不審なサイトでも「まあいいか」と安易にアクセスしてしまう
つまり、「普段なら見抜けるはずのリスクを見落としてしまう」状態に陥りやすくなるのです。
特に最近は巧妙な偽サイトやAI生成の詐欺広告も増えており、注意力の低下が致命傷になりかねません。

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今すぐできるスマホ依存対策5つ
セキュリティ事故を防ぐためにも、脳の健康を守る対策が大切です。今日からできる方法を紹介します。
① 通知を最小限に減らす
アプリの通知をオフにして、脳が頻繁に中断されない環境を作りましょう。
② スマホ断ちの時間を作る
食事中・入浴中・就寝前など、スマホを見ない「オフタイム」を意識的に取り入れます。
③ パスワード管理アプリを活用する
認知機能が落ちても安全に管理できるよう、信頼できるパスワードマネージャーを導入しましょう。
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④ 疲労回復のストレッチや睡眠を重視
ブルーライトカット、深呼吸、ストレッチなどで脳の回復をサポートします。
⑤ 定期的に自分のセキュリティ習慣を見直す
詐欺対策、アプリ権限、ソフトのアップデートなどを定期的にチェックしましょう。
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実は「スマホ疲れ」は現代版の新しいセキュリティリスク
昔はセキュリティといえば「ウイルス」「不正アクセス」が主流でした。
でも今は「ユーザー自身の集中力低下・注意力不足」も立派なセキュリティリスクになっています。
巧妙化する詐欺は、人間の油断や疲れた脳をターゲットにしています。だからこそ、自分の脳の健康もセキュリティ対策の一部だと考えるべきなのです。
まとめ:スマホ依存は脳と情報を守る新たなセキュリティ課題
スマホの使いすぎは、単なる健康問題だけでなく情報セキュリティにも直結するリスクがあります。
減った注意力が詐欺被害や情報漏洩につながる今、脳の健康管理は「新しいセキュリティ習慣」の一部です。
しかし、スマホは「使い方次第では脳と情報を守る味方にもなる」という可能性を含んでいます。
ぜひ今日から、スマホとの付き合い方を見直してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。